[ポエム]18年で転職12回, 平均在籍年数1.5年だった私がクラスメソッドで6年目を迎えた理由 #クラスメソッド20th

[ポエム]18年で転職12回, 平均在籍年数1.5年だった私がクラスメソッドで6年目を迎えた理由 #クラスメソッド20th

Clock Icon2023.07.08

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はじめに

こんにちは、モダンオフショア事業推進担当兼Classmethod Vietnamの藤村です。クラスメソッドは7月7日から20年目を迎えます。また、私がクラスメソッドに入社したのは2018年7月1日なので、在籍期間は先月末で5年となり、今月から6年目に入りました。私はいわゆるジョブホッパーで、クラスメソッドに入社するまでの18年間で12社(出戻りや転籍、個人事業主含む)に在籍、平均在籍年数は1.5年、今までの最長在籍期間は4年に過ぎなかった私が、なぜクラスメソッドでは楽しくやりがいを持って働き続けていられるのかを、書いてみたいと思います。

クラスメソッド入社までの経緯

2023/6/30 - 7/1にかけてオンラインとオフラインのハイブリッドで開催されたスクラムフェス2023で、『俺たちはどう生きるか』というタイトルのパネルディスカッションに参加してきました。そのパネルディスカッションのテーマも、まさに転職を繰り返してきた私の生き様をお話ししてきたのですが、その際に参考までに作成した人生60年表は以下となります。こちらを見て頂ければ、クラスメソッド入社までの経緯を何となく分かってもらえるかと思います。

なお、人生60年表については、永和システムマネジメントの平鍋さんのテンプレートをそのまま使わせてもらいました。

結論ファースト

私が過去2番目に長く在籍していたGMOインターネットグループには、スピリットベンチャー宣言という企業理念がありました。これを毎週のように読み続けていたおかげで、今でも多くのフレーズを覚えており、その中で特に印象的だったのがこの「結論ファースト」です。なので、この記事の結論も最初に書きます。

なぜ5年以上クラスメソッドに在籍しているのか、その理由は「数多くのやりがいのあるチャレンジを勝手にやれる環境だから」です。過去に在籍していた会社でももちろん色々とチャレンジさせてもらってきましたが、正式に任命されないとできなかったり、やりがいのあるポジションを担うための条件が厳しかったり、そもそも次のチャレンジが社内に見つからないなどがありました。大体一つのチャレンジが一区切りし、その仕事をこなせるようになるにつれて次にやりたいことが出てきて、そのタイミングで転職することが多かったのですが、今のところクラスメソッドでは次々と(勝手に)チャレンジさせてもらえてます。

クラスメソッドでやってきたこと

この5年間で、大きく分けると以下4つの事にチャレンジしてきました。

  • DevOps支援事業立ち上げ
  • スターバックスコーヒージャパン様のモバイルオーダー開発チームのスクラムマスター
  • オフショア開発事業立ち上げ、推進
  • Classmethod Vietnam 設立、経営

DevOps支援事業立ち上げ

アジャイルコミュニティを通して、元々クラスメソッドの大橋さん深澤さんと知り合いで、ちょいちょい「クラスメソッドに来ない?」って声をかけてもらっていたのですが、ちょうど私が前職で一区切り感を感じていたタイミングで「今度クラスメソッドでDevOps支援事業始めるけど、その立ち上げをやりません?」と声をかけてもらったのが入社のキッカケでした。

私としては、クラスメソッドのエンジニアのAWSやCI/CD、IaCのナレッジと、私が今まで取り組んできたアジャイルの経験を合わせることでやれそうな手応えを感じていたのですが、入社後にDevOps支援をやりたがっているエンジニアがほぼいなく、仲間探しから始めることになったのも良い思い出です。

当時のサービス概要はこちらです。

DevOps支援室での取り組みは以下の記事にまとめています。

クラスメソッドでDevOps支援に取り組めたことで、AWS様と一緒に「AWS DevOps祭り 2018」を開催して登壇したり、「DevOpsDays Tokyo 2019」で登壇したり、それがきっかけで台湾での「DevOpsDays Taipei 2019」に招待してもらって初海外登壇したり、色々と貴重な経験を積むことができたと思ってます。

スターバックスコーヒージャパン様のモバイルオーダー開発チームのスクラムマスター

私自身、クラスメソッドで数多くの案件のスクラムマスターを担当してきましたが、その中でも一番感慨深いのがスターバックス公式モバイルアプリのモバイルオーダー機能開発チームのスクラムマスターです。こちらの取り組みについては、以下の事例としてまとめています。

こちらの案件は、私にとって過去一楽しくてやりがいのあるスクラムだったと胸を張って言えます。その要因は以下かなと考えています。

  • 顧客含むチームの一体感
  • 何を作るかのフェーズからの協働
  • コミットメント溢れる開発チーム
  • リリース後のビジネスインパクトと継続開発

いやー、楽しかった。その後スクラムマスターは引き継がれ、今は5代目スクラムマスターの元、先日スプリント200(1週間1スプリント)を達成し、今もバリバリ継続開発を進めています。

オフショア開発事業立ち上げ、推進

クラスメソッドの受託開発サービスは、幸い多くの引き合いを頂いており、常にエンジニアが足りない状況が常態化しています。そのような中、上司の大橋さんとかが、ベトナムのオフショアを検討しているような会話が聞こえてきました。私は以前、モンスター・ラボで働いていた際、ベトナムの開発拠点に半年間ほど出向して、現地でアジャイルコーチをしていた経験があったので、「私良い会社知ってますよ!」と言って色々な同僚をベトナム、ダナンに連れて行ったのがクラスメソッドにおけるオフショア開発の始まりです。その辺りの経緯は以下のスライドにまとめてます。

また、オフショア開発へのアジャイルの導入を試行錯誤していく中で、一つの型のような物ができてきたので、それらを「モダンオフショア」と呼んで、Developers Summit 2020Regional Scrum Gathering Tokyo 2021Agile Vietnam Conference 2022などで登壇もしてきました。

Classmethod Vietnam 設立、経営

私の個人的なつながりで、ある意味勝手に始めたオフショア開発事業ですが、段々とその規模は拡大し、1ヶ月50人月以上のベトナムエンジニアを発注するぐらいの規模になってきました。そんな中で、来日していたベトナム開発パートナーであるSupreme Tech社の会長のホアンさんをクラスメソッド社長の横田さんに紹介したら意気投合し、そこからトントン拍子でクラスメソッドとSupreme Tech社の合弁でClassmethod Vietnam 設立の話が立ち上がりました。ベトナム拠点の立ち上げの際に、どうせならコミットしてやりたいと考え、以下のお願いを社長の横田さんにしてみました。

  • クラスメソッド側の責任者をやらせてほしい
  • Classmethod Vietnamに個人としても出資させてほしい

普通なら、海外経験も乏しく、英語も特にできるわけでもない私が、責任者をやらせてもらったり、個人的に出資させてもらうなんてできないと思いますが、特に反対されることもなく、どちらも承認してもらうことができました。そんな経緯で立ち上がったClassmethod Vietnamについては、以下のスライドにまとめてます。

次のチャレンジ

私自身、2社目から15年間ほど主にWebアプリケーションエンジニアとしてやってきて、その後はアジャイルやオフショアに携わってきましたが、プログラミングもアジャイルもオフショアも、いずれも事業やサービスを実現するための手段、ソリューションに過ぎないという考えはずっと持ってきており、やりたいことはそれらソリューションを有効に活用して事業やサービス、プロダクトを成功させたいということでした。今後はClassmethod Vietnamの組織拡大に引き続き取り組みつつ、よりクラスメソッドの事業の成功に向けた取り組みに集中していきたいと考えています。

まとめ

いかがでしょうか。この5年間の取り組みの中で、DevOps支援室の立ち上げとスターバックス公式モバイルアプリのスクラムマスターは、お膳立てをしてもらった上での参画でしたが、どちらも進め方についてはすべて任せてもらい、思う存分チャレンジすることができました。その後のオフショア開発事業やClassmethod Vietnamについては、そもそも存在しなかったことを勝手にやり始め、まずは実績を作り、それを元に提案、交渉した結果、今に至っています。自分ぐらいのスキルや経験で、ここまで裁量を持って自由にチャレンジできる環境はそうそうなく、「ここでできなきゃどこでできるんだ!」と自問しながらチャレンジし続けてきたら、気づいたら5年が経過していました。

そのような環境で働けていることを嬉しく思いながらも、正直雇ってもらっている感覚はありません。もちろん働いてあげているという感覚もなく、会社も自分もお互いを健全に利用し合うような、対等な関係を築けているのではないかと勝手に考えています。

一点重要なのは、単に自分がやりたいことを勝手にやれてきたのではなく、会社の事業の成功につながることを自分の頭で考え、自分の裁量で勝手にできているということです。会社の事業の成功につながらないような事を自由にやらせてもらえているわけでは決してありません。DevOps支援事業は1年間やってみた結果、赤字にはならないものの事業として大きな成長が見込めなかったため、撤退しました。スターバックス公式モバイルアプリのモバイルオーダーは多くのユーザーに使ってもらえるプロダクトに成長し、顧客からの信頼を得てよりプロジェクトを拡大させることができたとともに、その事例をフックとして数多くの問い合わせも頂き、実際に始まった案件も多いです。勝手に始めたオフショア開発も年間数億円の売上を上げるまでの規模に成長したことでベトナム拠点設立につながりました。勝手にやるからには、このような明確な成果を残すことが求められます

常に自己研鑽を怠らず、新しいことにチャレンジし続け、スキルや経験を積みながら、転職しようと思えばいつでも転職できる。その上でもイマココを自ら選択しているような気持ちを持ち続けていきたいと考えています。

2023/8/25 - 26に仙台で開催されるスクラムフェス仙台でも、今回書いた事と近いお話しをする予定ですので、ご興味ある方は聞きに来てもらえるとありがたいです。

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